ここまで、植物由来グルコシルセラミドの経口摂取による機能性の検討がされてきました。
グルコシルセラミドの代謝産物であるスフィンゴイド塩基が小腸または大腸にて吸収、作用することで肌の保湿効果、免疫強化、抗腫瘍効果など多くの機能性を示すことが明らかになってきています。植物性グルコシルセラミドの構成セラミド組成は動物由来スフィンゴイド塩基と比較しても複雑で、種や組織による多様性が見られるため今後の研究でさらなる物理的性質や機能性が確認されると考えられています。
構成セラミド組成は複雑で、種や組織による多様性があるため、植物由来グルコシルセラミドの物理的性質や機能性については、今後の研究により詳しく解明されることが期待されています。
一部の研究によれば、植物由来グルコシルセラミドの摂取により、皮膚の保湿効果が向上したり、皮膚のバリア機能が強化されたりすることが示されています。また、動物実験においては、植物由来グルコシルセラミドの摂取により、肝臓の機能改善や免疫力の向上が観察されたりすることが報告されています。
しかしながら、現在のところ、植物由来グルコシルセラミドの機能性については、十分に解明されていない部分が多く、さらなる研究が必要とされています。
引用:オレオサイエンス