人為的な肌荒れに対するグルコシルセラミド配合製剤の塗布による改善効果を角層中のセラミド量の回復から評価しています。
被験部位から角層を採取し、採取した角層からセラミドを抽出し重量を測定します。
肌荒れ惹起前の角層中のセラミド量を100%として、惹起28日後のセラミド量から回復率算出し、グルコシルセラミド配合製剤を処置した場合と無配合製剤を処置した場合とで比較します。
被験部位にグルコシルセラミド配合製剤を処置した群では無配合製剤を塗布した群と比べ、28日後のセラミド回復率が有意に上昇する結果が得られました。
実験は、被験部位から角層を採取し、その後セラミドを抽出して重量を測定するという手法で行われました。肌荒れが引き起こされる前の状態を100%として、約28日後の肌荒れ後のセラミド量から回復率を算出し、グルコシルセラミド配合製剤を使用した場合と無配合製剤を使用した場合とを対比しました。
実験結果から明らかになったのは、グルコシルセラミド配合製剤を塗布した被験部位において、無配合製剤を使用した部位と比較して、約28日後のセラミド回復率が有意に増加したという事実です。これは、グルコシルセラミドの肌荒れへの対処における効果を示す重要な結果であり、セラミドの回復が肌の健康回復にどれだけ寄与するかを定量的に評価しました。
この研究の成果は、肌荒れによって減少するセラミドを補うことが肌の回復において有益であることを示唆しています。そのため、肌荒れ改善に向けたケア製品において、グルコシルセラミドの配合が有望なアプローチであることが明らかになりました。
引用:粧技誌