グルコシルセラミドについて ①

グルコシルセラミドについて理解するには、まずセラミドを理解する必要があります。
セラミドとは細胞と細胞、皮脂、角質をつなげている接着剤のようなもので、細胞間脂質と呼ばれているものです。
セラミドは皮膚内に水分を閉じ込めてうるおいを保ち、外部からの刺激、ストレスから肌の恒常性(健康)を保つバリア機能を担っています。

セラミドは本来、肌の細胞から生成されるものですが、加齢などによる影響で年々生成量が減ってゆき、これが乾燥肌、肌荒れなどの肌トラブルにつながっていきます。
そのため、肌の健康を保つために様々な方法でセラミドを補充する必要があり、そのための研究が長い間続けられています。

一言にセラミドといっても何種類も存在し、グルコシルセラミドはその一種ということになります。

これらセラミドについて働きや構造、生成方法の違いなどを紹介していきます。

セラミドは、細胞間脂質として皮膚を構成する重要な成分であり、皮膚の健康維持に欠かせない役割を果たしています。その働きは、水分を閉じ込めて肌のうるおいを保ち、外部からの刺激やストレスから肌を守るバリア機能によって特に重要視されています。

ただし、加齢や外的要因の影響により、セラミドの生成量は減少していく傾向があります。この減少が乾燥肌や肌荒れなどの肌トラブルを引き起こす原因の一つとされています。そのため、肌の健康を保つためには、セラミドを補充する方法が研究されています。

セラミドには、多くの種類が存在し、グルコシルセラミドはその中の一つです。グルコシルセラミドは特定の糖と結合しているセラミドのことであり、それ自体が特有の機能を持っています。他のセラミドファミリーと比較しても、グルコシルセラミドは肌に与える効果や働きが異なる可能性があります。

このように、セラミドにはさまざまなバリエーションがあり、それぞれが肌の健康に異なる影響を及ぼすと考えられています。セラミドの多様性を理解し、適切なセラミドを補充することが、肌の保湿やバリア機能の向上につながる重要なポイントとなります。皮膚の健康を維持し、美しい肌を保つために、セラミドについての知識を深めていくことが重要です。

引用:生化学

監修

江口  文陽
江口  文陽教授
1965年群馬県生まれ、東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程修了(博士)、日本学術振興会特別研究員、東京農業大学非常勤講師、高崎健康福祉大学助教授、教授を経て2012年4月東京農業大学教授。同大学院指導教授、2021年4月より東京農業大学学長に就任

出身学校
1984年04月 - 1988年03月 東京農業大学 農学部 林学科(林産学コース) 卒業

取得学位
東京農業大学 - 博士(林学)

学内職務経歴
2012年04月 - 継続中 東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授
2016年04月 - 継続中 東京農業大学 (その他の組織) 東京農業大学「食と農」の博物館 館長
2021年04月 - 継続中 東京農業大学 学長

所属学会・委員会 等
1985年04月 - 継続中 日本木材学会
1988年06月 - 継続中 日本きのこ学会
1995年04月 - 継続中 日本炎症再生医学会
1995年04月 - 継続中 日本農芸化学会
1995年05月 - 継続中 応用薬理研究会