パイナップル果実エキスの美容効果④ メラニンを抑える作用
保湿・セラミド産生促進作用を示したパイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材を用いて、メラニンを抑える作用についても検討をしています。
メラニンを産生するB16メラノーマ細胞の培養系にパイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材を処方し、4日間培養後の産生されるメラニン量からメラニン産生抑制作用を検討することができます。検討の結果、パイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材の処方量に対し、濃度依存的にメラニンの産生量が減少したことが確認されました。
検討の結果、パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材の処方において、濃度依存的にメラニンの産生量が著しく減少したことが確認されました。この発見は、パイナップル由来のセラミドがメラニンを抑えるに優れた影響を及ぼす可能性を示唆しており、その特異な機能が肌のトーンを均一にし、シミやくすみを効果的に軽減する可能性を示唆しています。
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この研究によって明らかになったのは、パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材が、肌のメラニン産生を効果的に抑制することです。メラニンの過剰な生成はシミやくすみの原因となりますが、この素材はその生成を抑え、メラニンを抑える作用を発揮する可能性が高まります。特に注目すべきは、素材の処方量と効果の関係が濃度依存的であること。これは、使用する量を最適に調整することで、より確かなメラニンを抑える成果が期待できることを示唆しています。
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この革新的な成果は、パイナップル由来のセラミドが肌のメラニンを抑えるにおいて有望なエージェントであることを示しています。メラニンの過剰な生成は肌トーンの不均一さや色素沈着を招く一因ですが、この研究結果はその抑制に成功し、肌の明るさと透明感の向上に寄与する可能性を示しています。濃度依存的な効果は、製品の配合量を最適化することが、効果的で経済的なメラニンを抑えるケアにつながることを示唆しています。美容業界において、パイナップル由来のセラミドが注目を浴びる一因と言えるでしょう。
引用:粧技誌
監修
- 1965年群馬県生まれ、東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程修了(博士)、日本学術振興会特別研究員、東京農業大学非常勤講師、高崎健康福祉大学助教授、教授を経て2012年4月東京農業大学教授。同大学院指導教授、
2021年4月より東京農業大学 学長に就任、
2023年7月より東京農業大学 理事長に就任
出身学校
1984年04月 - 1988年03月 東京農業大学 農学部 林学科(林産学コース) 卒業
取得学位
東京農業大学 - 博士(林学)
学内職務経歴
2012年04月 - 継続中 東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授
2016年04月 - 継続中 東京農業大学 (その他の組織) 東京農業大学「食と農」の博物館 館長
2021年04月 - 継続中 東京農業大学 学長
所属学会・委員会 等
1985年04月 - 継続中 日本木材学会
1988年06月 - 継続中 日本きのこ学会
1995年04月 - 継続中 日本炎症再生医学会
1995年04月 - 継続中 日本農芸化学会
1995年05月 - 継続中 応用薬理研究会
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