パイナップル果実由来グルコシルセラミドの肌荒れ改善効果が報告されています。
臨床試験にて人為的に肌荒れを惹起した後、肌荒れ箇所にグルコシルセラミド配合製剤を塗布し、水分蒸散量および角層セラミド量を測定比較することで検討を行っています。試験条件
対象者 : 健常者11名(男性5名、女性6名、平均年齢33±7歳)肌荒れの惹起方法 :
前腕内側部2.0×3.5cm角に5%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液1mlを30min貼付処置 :
パイナップル果実由来グルコシルセラミド2%配合製剤(対照:無配合製剤)
1日2回、28日間の連続塗布評価:
水分蒸散量 測定ポイント 肌荒れ惹起前、処置1、7、14、21、28日後の6点
セラミド量 肌荒れ惹起前、処置28日目
水分蒸散量検討結果 ⇒ (2/3) セラミド量検討結果 ⇒ (3/3)
この研究では、肌荒れの発生後、特定の部位に人工的な刺激を与えることで肌荒れを誘発し、その後にパイナップル果実由来のグルコシルセラミド配合製剤を塗布して効果を評価しました。この評価の一環として、水分蒸散量と角層セラミド量という重要な指標を計測し、その変動を詳細に解析しています。
実験は、健康な被験者を対象に行われました。肌荒れの誘発には5%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液が使用され、これによって肌荒れ箇所を模倣しました。グルコシルセラミド配合製剤を塗布した群と無配合製剤を塗布した群の水分蒸散量の変化と、セラミド量の変動を、肌荒れ発生前と処置後の複数のタイミングで計測しました。
この研究は、肌荒れの改善効果を客観的かつ定量的に評価するために、蒸散量とセラミド量の変動を使用しました。これによって、肌荒れ箇所における水分保持能力の向上や、肌バリア機能の回復がどの程度実現されるかが詳細に検証されました。実験結果は、パイナップル果実エキス由来のグルコシルセラミドの肌荒れ改善への潜在的な寄与を明らかにし、その科学的根拠を提供しています。
引用:粧技誌
監修
- 1965年群馬県生まれ、東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程修了(博士)、日本学術振興会特別研究員、東京農業大学非常勤講師、高崎健康福祉大学助教授、教授を経て2012年4月東京農業大学教授。同大学院指導教授、
2021年4月より東京農業大学 学長に就任、
2023年7月より東京農業大学 理事長に就任
出身学校
1984年04月 - 1988年03月 東京農業大学 農学部 林学科(林産学コース) 卒業
取得学位
東京農業大学 - 博士(林学)
学内職務経歴
2012年04月 - 継続中 東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授
2016年04月 - 継続中 東京農業大学 (その他の組織) 東京農業大学「食と農」の博物館 館長
2021年04月 - 継続中 東京農業大学 学長
所属学会・委員会 等
1985年04月 - 継続中 日本木材学会
1988年06月 - 継続中 日本きのこ学会
1995年04月 - 継続中 日本炎症再生医学会
1995年04月 - 継続中 日本農芸化学会
1995年05月 - 継続中 応用薬理研究会
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