パイナップル由来グルコシルセラミド配合製剤のメラニンを抑える作用については他臨床試験の結果から、摂取することで肌のメラニン量が減少し、肌の明るさが向上することが確認されています。
本研究ではグルコシルセラミド配合製剤を摂取することに加え、同時に塗布することで紫外線照射惹起色素沈着部位のメラニンを抑える作用の向上が見られるかについて検証しています。
検証方法 被験者 健常男性10名 被験部位 上腕内側 処置 グルコシルセラミド配合製剤・グルコシルセラミド無配合製剤
経口摂取 紫外線照射7日前から照射後28日まで37日間
塗布 紫外線照射後28日間評価方法 色素沈着部位のメラニン量・L*値 測定時期 紫外線照射前・照射後 7 ・ 14 ・ 21 ・ 28日(5ポイント)
更に、本研究では、グルコシルセラミド配合製剤を摂取するだけでなく、同時に外部からの塗布を組み合わせることで、紫外線によって引き起こされる色素沈着の改善効果が一層増大するかについて検証が行われています。この新たなアプローチは、肌への内外からのアプローチが相互補完され、メラニンを抑える作用を引き出す可能性を追求しています。そのため、総合的な美容効果の最大化を目指す試みと言えます。
この研究では、以下の手法を用いて検証が行われました:
・ 被験者:健常な男性10名
・ 被験部位:上腕内側
・ 処置:グルコシルセラミド配合製剤およびグルコシルセラミド無配合製剤
・ 経口摂取:紫外線照射の7日前から照射後28日までの計37日間
・ 皮膚塗布:紫外線照射後の28日間
・ 評価方法:色素沈着部位のメラニン量およびL*値
・ 測定時期:紫外線照射前、照射後7日、14日、21日、28日の計5回
この研究の目的は、経口摂取と皮膚塗布の双方のアプローチが相乗効果をもたらすかどうかを明らかにすることです。被験者の皮膚におけるメラニン量の変動とL*値の変化を通じて、内部からの摂取と外部からの塗布の併用が色素沈着の改善にどのように寄与するかを評価しています。
この研究の結果からは、内部からのセラミド供給と外部からのセラミド補給が組み合わさることで、色素沈着の改善がより一層効果的に引き出される可能性が示唆されています。これにより、これまでのメラニンを抑えるアプローチを進化させ、肌の健康と美しさに対する新たな戦略が提案されていることが明らかです。
引用:粧技誌
監修
- 1965年群馬県生まれ、東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程修了(博士)、日本学術振興会特別研究員、東京農業大学非常勤講師、高崎健康福祉大学助教授、教授を経て2012年4月東京農業大学教授。同大学院指導教授、2021年4月より東京農業大学学長に就任
出身学校
1984年04月 - 1988年03月 東京農業大学 農学部 林学科(林産学コース) 卒業
取得学位
東京農業大学 - 博士(林学)
学内職務経歴
2012年04月 - 継続中 東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授
2016年04月 - 継続中 東京農業大学 (その他の組織) 東京農業大学「食と農」の博物館 館長
2021年04月 - 継続中 東京農業大学 学長
所属学会・委員会 等
1985年04月 - 継続中 日本木材学会
1988年06月 - 継続中 日本きのこ学会
1995年04月 - 継続中 日本炎症再生医学会
1995年04月 - 継続中 日本農芸化学会
1995年05月 - 継続中 応用薬理研究会
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