グルコシルセラミドについて ⑥

セラミドの役割(情報伝達物質として1)

セラミドが皮膚の角質においてラメラ構造の形成などバリア機能に大きく寄与していますが、細胞の増殖抑制や性状の変化(分化)、細胞死(自死)を誘導する情報伝達物質としての重要な役割を持っています。

セラミドはスフィンゴ脂質と呼ばれる物質群に分類されており、細胞の機能を調節する重要な脂質メディエーターの1つとされています。

脂質メディエーターは普段は細胞内に含まれる量は少量ですが、外部からの刺激(紫外線・酸化ストレス・細菌感染など)に反応し、増加することで生理活性を示します。

セラミドは皮膚の角質層において重要な役割を果たしています。具体的には、セラミドは皮膚の角質内でラメラ構造を形成するなど、バリア機能の維持に大きく寄与しています。また、セラミドは細胞の増殖抑制や性状の変化(分化)、細胞死(自死)を誘導する情報伝達物質としても重要な役割を持っています。

セラミドは、スフィンゴ脂質という物質群に分類されます。スフィンゴ脂質は細胞の機能を調節する上で重要な脂質メディエーターの一種です。

脂質メディエーターは通常、細胞内にごく少量しか存在していませんが、外部からの刺激(例えば紫外線や酸化ストレス、細菌感染など)によって反応し、その量が増加します。そして増加した脂質メディエーターは生理活性を示すのです。

このようなセラミドの役割は、皮膚の健康や機能の維持に関連しており、セラミドの存在とその調節は重要な研究領域となっています。さらなる研究によって、セラミドの情報伝達機構やその生理的意義が解明されることでしょう。

セラミドの役割(情報伝達物質として)イメージ

引用:Drug Delivery System

監修

江口  文陽
江口  文陽教授
1965年群馬県生まれ、東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程修了(博士)、日本学術振興会特別研究員、東京農業大学非常勤講師、高崎健康福祉大学助教授、教授を経て2012年4月東京農業大学教授。同大学院指導教授、2021年4月より東京農業大学学長に就任

出身学校
1984年04月 - 1988年03月 東京農業大学 農学部 林学科(林産学コース) 卒業

取得学位
東京農業大学 - 博士(林学)

学内職務経歴
2012年04月 - 継続中 東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授
2016年04月 - 継続中 東京農業大学 (その他の組織) 東京農業大学「食と農」の博物館 館長
2021年04月 - 継続中 東京農業大学 学長

所属学会・委員会 等
1985年04月 - 継続中 日本木材学会
1988年06月 - 継続中 日本きのこ学会
1995年04月 - 継続中 日本炎症再生医学会
1995年04月 - 継続中 日本農芸化学会
1995年05月 - 継続中 応用薬理研究会