パイナップル果実エキスの美容効果⑦(1/5)

パイナップル由来グルコシルセラミド配合製剤のメラニンを抑える作用については他臨床試験の結果から、摂取することで肌のメラニン量が減少し、肌の明るさが向上することが確認されています。

本研究ではグルコシルセラミド配合製剤を摂取することに加え、同時に塗布することで紫外線照射惹起色素沈着部位のメラニンを抑える作用の向上が見られるかについて検証しています。

検証方法
被験者健常男性10名
被験部位上腕内側
処置 グルコシルセラミド配合製剤・グルコシルセラミド無配合製剤
経口摂取 紫外線照射7日前から照射後28日まで37日間
塗布   紫外線照射後28日間
評価方法色素沈着部位のメラニン量・L*値
測定時期紫外線照射前・照射後 7 ・ 14 ・ 21 ・ 28日(5ポイント)
パイナップル由来のグルコシルセラミド配合製剤のメラニンを抑える効果は、数多くの従来の臨床試験結果からも支持されており、その摂取によって肌のメラニン量の減少と肌の明るさの向上が確認されています。これにより、肌のトーン均一性と透明感の向上が期待され、実際にメラニンを抑える効果が実証されていることが示されています。

更に、本研究では、グルコシルセラミド配合製剤を摂取するだけでなく、同時に外部からの塗布を組み合わせることで、紫外線によって引き起こされる色素沈着の改善効果が一層増大するかについて検証が行われています。この新たなアプローチは、肌への内外からのアプローチが相互補完され、メラニンを抑える作用を引き出す可能性を追求しています。そのため、総合的な美容効果の最大化を目指す試みと言えます。

この研究では、以下の手法を用いて検証が行われました:

・ 被験者:健常な男性10名
・ 被験部位:上腕内側
・ 処置:グルコシルセラミド配合製剤およびグルコシルセラミド無配合製剤
・ 経口摂取:紫外線照射の7日前から照射後28日までの計37日間
・ 皮膚塗布:紫外線照射後の28日間
・ 評価方法:色素沈着部位のメラニン量およびL*値
・ 測定時期:紫外線照射前、照射後7日、14日、21日、28日の計5回

この研究の目的は、経口摂取と皮膚塗布の双方のアプローチが相乗効果をもたらすかどうかを明らかにすることです。被験者の皮膚におけるメラニン量の変動とL*値の変化を通じて、内部からの摂取と外部からの塗布の併用が色素沈着の改善にどのように寄与するかを評価しています。

この研究の結果からは、内部からのセラミド供給と外部からのセラミド補給が組み合わさることで、色素沈着の改善がより一層効果的に引き出される可能性が示唆されています。これにより、これまでのメラニンを抑えるアプローチを進化させ、肌の健康と美しさに対する新たな戦略が提案されていることが明らかです。

内外美容効果メラニンを抑える作用の相乗効果の検討

引用:粧技誌

パイナップル果実エキスの美容効果⑥ 肌荒れ改善効果(3/3)

肌荒れ改善効果3イメージ

人為的な肌荒れに対するグルコシルセラミド配合製剤の塗布による改善効果を角層中のセラミド量の回復から評価しています。

被験部位から角層を採取し、採取した角層からセラミドを抽出し重量を測定します。

肌荒れ惹起前の角層中のセラミド量を100%として、惹起28日後のセラミド量から回復率算出し、グルコシルセラミド配合製剤を処置した場合と無配合製剤を処置した場合とで比較します。

被験部位にグルコシルセラミド配合製剤を処置した群では無配合製剤を塗布した群と比べ、28日後のセラミド回復率が有意に上昇する結果が得られました。

この研究は、肌の健康と美しさに関する重要な要素であるセラミドに着目し、特に肌荒れ症状におけるセラミドの役割を詳細に検討することを目的としています。

実験は、被験部位から角層を採取し、その後セラミドを抽出して重量を測定するという手法で行われました。肌荒れが引き起こされる前の状態を100%として、約28日後の肌荒れ後のセラミド量から回復率を算出し、グルコシルセラミド配合製剤を使用した場合と無配合製剤を使用した場合とを対比しました。

実験結果から明らかになったのは、グルコシルセラミド配合製剤を塗布した被験部位において、無配合製剤を使用した部位と比較して、約28日後のセラミド回復率が有意に増加したという事実です。これは、グルコシルセラミドの肌荒れへの対処における効果を示す重要な結果であり、セラミドの回復が肌の健康回復にどれだけ寄与するかを定量的に評価しました。

この研究の成果は、肌荒れによって減少するセラミドを補うことが肌の回復において有益であることを示唆しています。そのため、肌荒れ改善に向けたケア製品において、グルコシルセラミドの配合が有望なアプローチであることが明らかになりました。

肌荒れ改善効果3イメージ

引用:粧技誌

パイナップル果実エキスの美容効果⑥ 肌荒れ改善効果(2/3)

パイナップル果実エキスの美容効果7

人為的な肌荒れに対するグルコシルセラミド配合製剤の塗布による改善効果を水分蒸散量を測定することで評価しています。

肌荒れ惹起前の蒸散量(TEWL値)を100%として、試験開始1,7,14,21,28日目の蒸散量の変化率(TEWL%) を算出しています。

SDS処理1日後で水分蒸散量は著しく増加しますが、グルコシルセラミド配合製剤を塗布した群では無配合製剤を塗布した群と比べ、すべての試験日で水分蒸散量が低下する傾向が見られ、特に14日後の水分蒸散量は有意に低下する結果が得られました。

この研究は、肌の健康と美しさに影響を与える重要な要素である水分蒸散量に着目し、特に肌荒れ症状における水分蒸散量の変化を詳細に評価することを目的としています。

実験の手法は、肌荒れが引き起こされる前と試験開始後の1日、7日、14日、21日、28日目における水分蒸散量(TEWL値)の変化率(TEWL%)を計測しました。この際、肌荒れ惹起前の水分蒸散量を基準とし、試験期間中の変動を定量的に評価しました。

実験結果から明らかになったのは、SDS処理後の1日目においては、水分蒸散量が顕著に増加する傾向があることです。しかし、グルコシルセラミド配合製剤を塗布した群では無配合製剤を使用した群と比較して、試験期間中すべての試験日において水分蒸散量が低下する傾向が見られました。特に、試験開始後14日目においては、グルコシルセラミド配合製剤を使用した群で有意に水分蒸散量が低下する結果が得られました。

これは、グルコシルセラミドが肌の保湿機能を向上させる可能性があることを示唆しており、肌荒れ時の水分蒸散量の増加を抑制し、肌の保護層を強化する効果があるかもしれません。そのため、グルコシルセラミド配合製剤は肌荒れ改善において、水分バランスの維持と健康な肌状態の維持に寄与する可能性があると言えるでしょう。


引用:粧技誌

パイナップル果実エキスの美容効果⑥ 肌荒れ改善効果(1/3)

パイナップル果実由来グルコシルセラミドの肌荒れ改善効果が報告されています。
臨床試験にて人為的に肌荒れを惹起した後、肌荒れ箇所にグルコシルセラミド配合製剤を塗布し、水分蒸散量および角層セラミド量を測定比較することで検討を行っています。

試験条件
 対象者 : 健常者11名(男性5名、女性6名、平均年齢33±7歳)

 肌荒れの惹起方法 :
  前腕内側部2.0×3.5cm角に5%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液1mlを30min貼付

 処置 :
  パイナップル果実由来グルコシルセラミド2%配合製剤(対照:無配合製剤)
  1日2回、28日間の連続塗布

 評価:
  水分蒸散量 測定ポイント 肌荒れ惹起前、処置1、7、14、21、28日後の6点
  セラミド量 肌荒れ惹起前、処置28日目

水分蒸散量検討結果 ⇒ (2/3) セラミド量検討結果 ⇒ (3/3)

肌荒れは、多くの人々にとって深刻な悩みであり、その改善法は美容・健康業界で注目を浴びています。この文脈において、パイナップル果実由来のグルコシルセラミドが肌荒れの改善に関与する可能性が示唆されています。この効果の評価には、臨床試験に基づく科学的な検証が行われています。

この研究では、肌荒れの発生後、特定の部位に人工的な刺激を与えることで肌荒れを誘発し、その後にパイナップル果実由来のグルコシルセラミド配合製剤を塗布して効果を評価しました。この評価の一環として、水分蒸散量と角層セラミド量という重要な指標を計測し、その変動を詳細に解析しています。

実験は、健康な被験者を対象に行われました。肌荒れの誘発には5%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液が使用され、これによって肌荒れ箇所を模倣しました。グルコシルセラミド配合製剤を塗布した群と無配合製剤を塗布した群の水分蒸散量の変化と、セラミド量の変動を、肌荒れ発生前と処置後の複数のタイミングで計測しました。

この研究は、肌荒れの改善効果を客観的かつ定量的に評価するために、蒸散量とセラミド量の変動を使用しました。これによって、肌荒れ箇所における水分保持能力の向上や、肌バリア機能の回復がどの程度実現されるかが詳細に検証されました。実験結果は、パイナップル果実エキス由来のグルコシルセラミドの肌荒れ改善への潜在的な寄与を明らかにし、その科学的根拠を提供しています。

パイナップル果実エキスの美容効果⑥ 肌荒れ改善効果

引用:粧技誌

パイナップル果実エキスの美容効果⑤ メラニン抑える作用

B16メラノーマ細胞を用いたメラニン抑える作用の検討を行ったパイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材についてメラノサイトを含むヒト皮膚三次元モデルでもメラニン抑える作用を検討をしています。
メラノサイト含有ヒト皮膚三次元モデルの培養系にパイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材を処方し、16日間培養後に産生されるメラニン量からメラニン産生抑制作用及び細胞の活性値から細胞毒性(細胞の増殖に影響がないこと)を検討しています。

検討の結果、B16メラノーマ細胞使用時と同様に、パイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材の処方量に対し、濃度依存的にメラニンの産生量が減少したことが確認され、いずれの添加濃度においても細胞毒性を示さないことが確認されました。

肌のメラニン抑える効果は、美容業界において重要な関心事であり、その実現に向けた様々な研究が進行中です。この文脈において、パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材がメラニン抑える作用に寄与する可能性が検討されています。その検討には、B16メラノーマ細胞を使用した実験からヒト皮膚の三次元モデルに至るまで、多角的なアプローチが採られています。まず、B16メラノーマ細胞を用いた実験において、パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材がメラニン抑える作用にどのような影響を持つかが検証されました。この実験により、グルコシルセラミドの添加濃度が増加するに従い、メラニンの産生量が減少する傾向が確認されました。さらに、この効果は濃度依存的であり、一定の添加濃度を超えることなくメラニンの産生を抑制できることが示されました。

続いて、より複雑なヒト皮膚の三次元モデルを使用して、より現実的な状況に近い環境での評価が行われました。ここでは、メラノサイトを含むヒト皮膚モデルにパイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材を処方し、培養後のメラニン量と細胞の活性値を評価しました。この結果、グルコシルセラミドの処方によってメラニンの産生が抑制されると同時に、細胞の健全性が保たれることが確認されました。つまり、メラニン抑える作用を追求する過程で細胞への影響が極めて限定的であることが示唆されました。

これらの研究成果から、パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材がメラニン抑える作用に有望な寄与を果たす可能性が示唆されています。その効果は、メラニンの産生を適切に抑制し、かつ細胞の健全性を損なうことなく実現できることが明らかになりました。このような科学的な根拠をもとに、今後はより実践的な応用に向けた展開が期待されます。


引用:粧技誌

パイナップル果実エキスの美容効果④ メラニンを抑える作用

保湿・セラミド産生促進作用を示したパイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材を用いて、メラニンを抑える作用についても検討をしています。
メラニンを産生するB16メラノーマ細胞の培養系にパイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材を処方し、4日間培養後の産生されるメラニン量からメラニン産生抑制作用を検討することができます。

検討の結果、パイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材の処方量に対し、濃度依存的にメラニンの産生量が減少したことが確認されました。

豊富な保湿効果とセラミド産生を促進する特性を備えたパイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材を用い、その優れた性質を発揮してメラニンを抑える作用に焦点を当てた研究を進めています。この研究では、メラニン生成に携わるB16メラノーマ細胞の培養系に、パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材を処方し、培養後の4日間で産生されるメラニン量を通じて、メラニン産生抑制作用を評価しています。

検討の結果、パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材の処方において、濃度依存的にメラニンの産生量が著しく減少したことが確認されました。この発見は、パイナップル由来のセラミドがメラニンを抑えるに優れた影響を及ぼす可能性を示唆しており、その特異な機能が肌のトーンを均一にし、シミやくすみを効果的に軽減する可能性を示唆しています。

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この研究によって明らかになったのは、パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材が、肌のメラニン産生を効果的に抑制することです。メラニンの過剰な生成はシミやくすみの原因となりますが、この素材はその生成を抑え、メラニンを抑える作用を発揮する可能性が高まります。特に注目すべきは、素材の処方量と効果の関係が濃度依存的であること。これは、使用する量を最適に調整することで、より確かなメラニンを抑える成果が期待できることを示唆しています。

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この革新的な成果は、パイナップル由来のセラミドが肌のメラニンを抑えるにおいて有望なエージェントであることを示しています。メラニンの過剰な生成は肌トーンの不均一さや色素沈着を招く一因ですが、この研究結果はその抑制に成功し、肌の明るさと透明感の向上に寄与する可能性を示しています。濃度依存的な効果は、製品の配合量を最適化することが、効果的で経済的なメラニンを抑えるケアにつながることを示唆しています。美容業界において、パイナップル由来のセラミドが注目を浴びる一因と言えるでしょう。


引用:粧技誌

パイナップル果実エキスの美容効果③ 保湿・セラミド産生促進作用

パイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材をヒト表皮細胞に処方することで、セラミドの生合成を促進するとされるセリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)の遺伝子発現促進効果が確認されたことから、ヒトの皮膚に模して作成された3次元皮膚モデルを用いて、セラミドの産生への作用を検討しています。

検討の結果、パイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材の処方量に対し、濃度依存的にセラミドの産生量が増加したことが確認されました。


パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材がヒト表皮細胞に処方されることで、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)の遺伝子発現促進が確認され、この効果がヒトの皮膚を模した3次元皮膚モデルにおいてセラミドの生合成をどのように促進するかを詳細に検討しています。

実施した研究の結果、パイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材の処方量に対し、濃度依存的にセラミドの産生量が顕著に増加したことが明らかになりました。

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この研究では、パイナップルから抽出されたグルコシルセラミド食品素材が、ヒト表皮細胞に影響を及ぼす仕組みが解明されました。具体的には、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)と呼ばれるセラミド生合成に関与する酵素の発現促進が確認され、これがセラミドの生成に寄与することが示されました。この発見は、パイナップル由来の成分がセラミドの生合成を促進する新たなメカニズムを提供しています。

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パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材の素晴らしい特性の一つとして、ヒト表皮細胞に対する効果が浮かび上がっています。この研究では、その特異な成分がヒト表皮細胞内でのセラミド生成に関与することが明らかにされました。特に注目すべきは、SPTという酵素の遺伝子発現が促進され、これがセラミドの増産に繋がるという点です。これにより、パイナップル由来の成分が肌のセラミドレベルを向上させ、保湿力やバリア機能の強化に寄与することが期待されます。肌におけるセラミドの不足は、乾燥や肌荒れの原因となりますが、この成果はその解決策として新たな可能性を切り拓いています。

引用:粧技誌

パイナップル果実エキスの美容効果② 保湿・セラミド産生促進作用

AQP3およびHAS3の遺伝子発現促進作用が認められたパイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材の添加試験系にて、セリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)の遺伝子発現促進作用を評価しています。

セリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)はセラミドが細胞内で生合成される際の元となる物質(3-ケトジヒドロスフィンゴシン)の生成反応を触媒する酵素であり、この酵素の遺伝子発現の増加がセラミドの生合成の促進を促すとされています。

パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材が引き起こすAQP3およびHAS3の遺伝子発現促進作用は、セラミド生合成において重要な鍵を握っていることが明らかになりました。特に注目すべきは、この素材がセラミド生成の中心となるセリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)の遺伝子発現を増強させる効果を有していることです。

SPTは、細胞内でセラミドが生成される際に必要な3-ケトジヒドロスフィンゴシンと呼ばれる物質の合成を促進する重要な酵素です。そのため、SPTの増加によりセラミドの合成が活性化され、肌の保湿機能やバリア機能の向上が期待されます。

この研究結果は、パイナップル由来の成分がセラミド生成の過程において複数の遺伝子を効果的に調節し、肌の健康に寄与する可能性があることを示唆しています。セラミドは肌の水分保持や外部刺激からの防御に欠かせない成分であり、この成果は美容および健康ケアにおいて新たな展望を開いています。

この研究において明らかにされたパイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材の効果は、セラミド生合成における特定の遺伝子の発現を促進する点にあります。これにより、肌のセラミド生成が活性化され、肌の保湿やバリア機能の向上が期待されます。美容と健康において画期的な成果となる可能性が高く、特に肌の潤いや健全な状態を追求する方にとって注目の研究結果です。


引用:粧技誌

パイナップル果実エキスの美容効果① 保湿・セラミド産生促進作用

植物由来のセラミド(グルコシルセラミド)が肌の保湿性を高める素材として注目されており、化粧品素材だけでなく、食品素材としても認知度が高まっています。
パイナップルの果実から開発されたグルコシルセラミド食品素材の肌に対する有用性について報告されています。

ヒトの表皮の主要な細胞である表皮角化細胞にパイナップル果実由来グルコシルセラミド食品素材を添加し培養することによるアクアポリン3(AQP3)およびHAS3の遺伝子発現促進作用を評価しています。

AQP3は皮膚の保湿や創傷治癒に密接に関わる遺伝子であり、この遺伝子が欠損したマウスは皮膚乾燥の症状を発現します。
HAS3は表皮におけるヒアルロン酸の合成に関わる遺伝子であり、ヒアルロン酸は水分保持、弾力性維持、細胞の移動や分化、増殖など多様な役割を担っています。

植物由来のセラミド、具体的にはパイナップル果実から抽出されたグルコシルセラミドは、肌の保湿性向上において注目を浴びています。この成分は単なる化粧品素材だけでなく、食品素材としても注目を集め、その有用性に関する報告が行われています。

実際の研究では、ヒトの表皮を構成する主要な細胞である表皮角化細胞に、パイナップル果実由来のグルコシルセラミド食品素材を添加し、培養することでアクアポリン3(AQP3)およびHAS3の遺伝子発現促進作用が確認されました。

AQP3は皮膚の保湿や創傷治癒に密接に関わる遺伝子であり、この遺伝子が不足すると皮膚乾燥が生じるという研究結果が報告されています。一方、HAS3は表皮におけるヒアルロン酸の合成に関与する遺伝子であり、ヒアルロン酸は水分保持や弾力性の維持、細胞の移動や分化、増殖などに多岐にわたる重要な役割を果たしています。

この研究結果は、パイナップル由来のグルコシルセラミドが肌の基本的な機能を向上させ、特に保湿や表皮の健康に寄与する可能性があることを示唆しています。これにより、美容および健康に意識の高い方々にとって、日常的なスキンケアや食事においてパイナップルが有益であることが期待されます。

このパイナップル由来のセラミドに焦点を当てた研究結果は、肌の保湿と健康に寄与する重要な情報を提供しています。特にAQP3やHAS3といった遺伝子の発現促進により、肌の水分バランスや弾力性が向上することが期待されます。これは美容や健康に興味を持つ読者にとって貴重な情報であり、日常生活に取り入れることで肌の健康維持に寄与するでしょう。


引用:粧技誌

臨床試験 パイナップルセラミドの美肌効果②

製品化されたパイナップルセラミド含有ソフトカプセルの美容効果を検証するための臨床試験が行われています。
肌の水分量およびバリア機能の向上効果の検討(パイナップルセラミドの美肌効果①)に引き続き、メラニン量と色差計を使用した肌の明るさについての検討結果が報告されています。

パイナップルセラミド含有ソフトカプセル摂取群がプラセボソフトカプセル摂取群と比較して、メラニン量が有意に減少し、肌が明るくなる(L*値が上昇)という結果が得られています。

植物由来のセラミドが含まれる製品、具体的にはパイナップルセラミド含有ソフトカプセルに関する臨床試験が実施され、その美容効果が注目されています。以前に行われた試験では、肌の水分量とバリア機能の向上が確認されました(『パイナップルセラミドの美肌効果①』)。今回の報告では、肌の明るさに焦点を当て、メラニン量および色差計を使用した評価が行われました。

実際の検証結果では、パイナップルセラミド含有ソフトカプセルを摂取した群とプラセボソフトカプセルを摂取した群を比較した結果、メラニン量が有意に減少し、肌の明るさが向上したことが明らかになりました。これはL*値が上昇したことによって示され、より輝きのある肌を実現する効果が得られたことを示唆しています。

この試験結果は、パイナップルセラミドが肌の明るさに寄与することを実証しており、美容やスキンケアに興味を抱く方々にとって興味深いものとなっています。植物由来のセラミドが製品内に効果的に配合され、肌のトーンを均一化する可能性が期待されます。これにより、日常的なケアにおいて、より明るく輝く肌を手に入れる一助となるでしょう。

この報告は、パイナップルセラミド含有ソフトカプセルの美容効果を裏付ける重要なデータを提供しています。特に、メラニン量の減少と肌の明るさ向上に焦点を当て、それがL*値の上昇で示されたことが強調されています。これにより、読者は製品の効果をより具体的に理解し、美容における選択肢として考慮する際の重要な情報を手にすることができます。

引用:FOOD STYLE21