表皮をターゲットにした機能性①(in vitro機能性の検討)

表皮は生体と外界の境界に存在し、水分の蒸散を防ぎ、生命を維持するという生理的機能を有しています。しかし、加齢に伴う内的要因(内分泌、栄養、免疫系、酸化など)や種々の外的要因によりその生理的機能は影響を受け、表皮バリア機能、水分保持機能は低下します。
この結果、皮膚は外部からの刺激に弱くなり、ターンオーバーが乱れ、くすみや肌荒れ等のトラブルが起こりやすくなります。

表皮を形成する主な細胞である、表皮角化細胞を用いて、パイナップルセラミドのバリア機能や水分保持機能の改善につながる成分の産生能向上効果を検討した結果が報告されています。

バリア機能に欠かすことのできない角質層の形成に重要な役割をはたしているフィラグリン産生能と細胞が水分を保持する機能の改善につながるアクアポリン3の遺伝子発現促進作用について検討しています。



引用:FOOD STYLE21

肌の透明感・くすみに対する機能性②(in vitro※機能性の検討)

タンパク糖化最終生成物(AGEs)による糖化ストレスが肌の色調に大きな影響を与えることが知られており、特に真皮のタンパクであるコラーゲンやエラスチンの糖化は、皮膚の硬化やシワのみならず黄ぐすみの原因になることが示されています。
最近の研究では、角層タンパクも糖化することが報告されおり、これによってターンオーバーの遅延につながり、くすみが進行することで透明感が減少することが示唆されています。

パイナップルセラミドの角層タンパクに対するAGEs形成抑制作用について検討した結果が報告されています。

TYPE Iコラーゲンをリボース(糖)で処理して糖化を誘導するのと同時にパイナップルセラミドを作用させたものを2週間置き、抗AGEs抗体を用いて、生成されたAGEsをELISA法で検出します。


引用:FOOD STYLE21

肌の透明感・くすみに対する機能性①(in vitro※機能性の検討)

肌の透明感喪失の原因は、角層の主成分であるケラチンがカルボニル化を起こし、線維構造が変質することで光の透過率が減少することであるとされています。

パイナップルセラミドの角層タンパクカルボニル化抑制作用について、
テープストリッピング法にて採取した角層を用いて検討した結果が報告されています。

角層を次亜塩素酸で処理し、人為的にカルボニル化させることができます。
カルボニル化された角層を蛍光色素により可視化し、画像処理により数値化します。

次亜塩素酸処理によってカルボニル化された角層を抑制率0%として、パイナップルセラミドを合わせて処理したもののカルボニル化抑制率を算出しています。

※in vitroとは「ガラス管の中」を意味する言葉で、研究においては、ヒトや動物の組織(細胞)を培養し、被験物質の有用性、安全性の検討に用いる試験のことを指します。

引用:FOOD STYLE21

乾燥肌モデルマウスを用いた皮膚機能改善効果の検討(3)

乾燥肌を発症させたマウス、パイナップルセラミドを与え乾燥肌の発症を抑えたマウス、それぞれの皮膚組織を採取し、組織染色(HE染色)を行った結果が報告されています。

HD-AD飼料を与えたマウスの皮膚組織は角質の肥厚が見られるのに対し、パイナップルセラミドを摂取したマウスは角質の肥厚が抑えられていることが示されています。
角質の肥厚は組織の正常なターンオーバーを妨げ、様々な皮膚トラブルを引き起こすことが知られています。

引用:FOOD STYLE21

乾燥肌モデルマウスを用いた皮膚機能改善効果の検討(2)

特定の飼料(HD-AD)を与え、乾燥肌(アトピー性皮膚炎様症状)を発症させたマウスと、パイナップルセラミドを同時に与え、乾燥肌の発症を抑えたマウスの背部皮膚のバリア機能について評価した結果が示されています。

HD-AD食を与え、乾燥肌を発症させたマウスは、水分蒸散量の数値(TWEL値)が上昇、水分量が低下しバリア機能が悪化していますが、パイナップルセラミドを同時に与えたものは、処置を施していない通常食群とほぼ同様のバリア機能を維持しています。

引用:FOOD STYLE21

乾燥肌モデルマウスを用いた皮膚機能改善効果の検討(1)

乾燥肌モデルマウスを用いたパイナップルセラミドの皮膚機能改善効果の検討結果が報告されています。

特定の飼料(HD-AD)を与えることで乾燥肌(アトピー性皮膚炎様症状)を発症するマウスにパイナップルセラミドを同時に与えることにより、乾燥肌の発症を抑える効果が示されています。


引用:FOOD STYLE21

疑似腸管炎症モデルを用いた皮膚機能改善作用の検討

パイナップルセラミドの肌に対する機能性を示す研究結果が多く得られていますが、摂取されたパイナップルセラミドの消化管での吸収や、体内動態については未知の部分が多く残っています。

疑似腸管モデル(図参照)を用いた、免疫細胞への影響について、皮膚機能を改善させるIL-23(インターロイキン)の発現を促進させる研究結果が報告されています。

図 疑似腸管モデル実験系とIL23発現による肌機能への影響

引用:FOOD STYLE21

パイナップル由来グルコシルセラミドのくすみ改善効果

「くすみ」はメラニンの沈着、血行の不良による明度の低下、皮膚の凹凸による影等が原因とされる、肌が暗く見える状態のことを表します。

パイナップル由来グルコシルセラミドの摂取により、明度(L*値)を上昇させる効果が報告されていますが、皮膚の凹凸改善に関係するキメ個数についても増加している研究結果が確認されています。

20歳以上、60歳未満の男女被験者30名の頬中央部からシリコン剤を用いたキメレプリカを採取し皮膚1mmあたりのキメ個数を解析しています。

引用:薬理と治療

フィトールのメラニン産生抑制効果 ブライトニングパイン

パイナップルセラミドには保湿効果やバリア機能の改善効果があることが研究結果から明らかになってきましたが、さらに
パイナップルには肌を明るくする、シミの原因となるメラニンの産生を抑制する効果を持つ成分があることがわかっています。

それが『フィトール』と呼ばれる物質で、高い抗酸化力を持つビタミンEの基となる物質としても知られています。

フィトールのメラニン産生抑制効果がメラニンを産生するB16メラノーマ細胞を用いた研究から確認されています。

引用:FOODSTYLE21

臨床試験 肌の明るさへの影響

肌のくすみを気にする20~60歳の日本人男女を対象とした12週間のパイナップル由来グルコシルセラミド含有食品摂取試験において、皮膚の色調改善効果が確認されました。

皮膚の色調を色差測定により検討しています。
色差は明るさを表すL*値、赤みを表すa*値、黄色みを表すb*値から表されます。

L*値の上昇から明るさの上昇、a*値の減少から赤みの減少という結果が得られています。

引用:薬理と治療