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パイナップルのお話
世界の熱帯地域のトロピカルフルーツにおいて、バナナに次ぐ生産量を誇る最も代表的なフルーツとして親しまれています。原産地はアメリカ大陸の熱帯地域とされていて、かのコロンブスがヨーロッパに持ち帰り世界中に広がったと言われています。 名前の由来ですが、松 (pine) とリンゴ(apple)が表すように、外見は松ぼっくりの様で、リンゴのような甘い香りがすることからこう呼ばれはじめたそうですがみなさんはどう思われますか?
パイナップルセラミドの基礎知識
人の肌では7種類のセラミドが知られていますが、さらに分子構造の違いで多くの種類が存在します。セラミドに糖(グルコース)が結合したものがグルコシルセラミドとされ、米やトウモロコシ、大豆、コンニャク芋などの植物から抽出されたものを植物性グルコシルセラミドと呼びます。 植物性セラミドは低刺激で肌の保湿性を高める素材として認知度を高めていますが、私共は加えてメラニンを抑える効果を有することが示唆されているパイナップル果実由来のセラミドであるパイナップルセラミドに注目しました。
パイナップルセラミドの機能性
パイナップルセラミドは、肌の保湿効果に優れた成分であり、肌表面の角質層に存在する天然のセラミドと非常に似た構造を持っています。肌の角質層には、セラミドが豊富に含まれており、その役割は肌の水分蒸発を抑制することです。 しかし、加齢や外部刺激によって、セラミドが減少し、肌の保湿力が低下してしまいます。そのため、パイナップルセラミドを含む化粧品を使用することで、肌の保湿力を高めることができます。
OUTLINE
監修発起人あいさつ
昨今の特定保健用食品および消費者庁が新たに定めた機能性表示食品制度の普及により、 人々が食に足して求めるものが空腹の軽減、美味のみならず健康、美容効果にまで至っていることを感じております。 農作物に触れる者として、新しく発見される機能性成分の数々には目に見張る物も多く、 既に十分な食経験があるパイナップルという作物からは予想することさえなかった美容に関わる成分が見出されたことは大変興味深いことでした。 このような研究成果はもっと多くの場で議論され、発展されることが相応しいと考えております。
パイナップルセラミド研究会とは
本研究会は、パイナップルセラミドの機能性について、その研究結果を公開する場と、更なる研究のための情報、意見交換の場を提供することを目的として発足しました。
略歴
- 1965年群馬県生まれ、東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程修了(博士)、日本学術振興会特別研究員、東京農業大学非常勤講師、高崎健康福祉大学助教授、教授を経て、
2012年4月東京農業大学教授。同大学院指導教授、
2021年4月より東京農業大学 学長に就任、
2023年7月より東京農業大学 理事長に就任